機械オーバーホールの魅力

菱電工機エンジニアリング㈱主催の「機械オーバーホールの魅力」という講演会に行ってきました。

これは12月3日、4日に三菱電機㈱の名古屋製作所で行われていまして自分は3日(木)に行ってきました。

今回は「OKK(大阪機工㈱)」協賛で行われた事もあり交通費が補助されたので非常にありがたい講演会でした。(名古屋まで新幹線だと高いよね・・・^^;

 

私はよく道に迷うのですが(人生にも迷っていますが・・・)名古屋は何度か行った事もあるし何より携帯のナビもあるから大丈夫!

・・・と名古屋に着いてから「大曾根駅」に向かいさっと携帯を取り出しナビをセット!!

 

今は便利だよね~・・・と「出来る」サラリーマンさながら一人携帯を眺めながらいざ目的地へ

 

案内用紙には駅から徒歩10分程と書いてあったのですが

 

なにしろ私はすでに改札出口を間違えちゃっているから10分以上歩いちゃってる訳・・・(この時点ですでに「出来る」サラリーマンにはなれていない)



でもまぁてくてく歩いてった訳ですよ。

 

 

ナビを見ながら

 

 

それで携帯がやっと「目的地に到着しました!」・・・と誇らしげに案内した場所が

 

 

まさかの民家・・・

 

 

あれっ?

 

・・・と周りを改めて見渡したら普通の住宅地な訳(携帯しか見てなかった)

 

 

会社らしき場所がないのね

 

なもんで まさかここが三菱電機?・・・

 

 

と いやいやそれは無いだろ・・・とよくよく表札を見てみると「山田」の文字が・・・

 

 

 

・・・。

 

 

 

誰やねん!!!

 

 

 

全然ちゃうやんか!!(まぁ見る前にわかってたけど・・・)

 

・・・っと一人悲しく携帯にツッコミを入れながらあとは「カン」でなんとか時間前にたどり着きました。(結局アナログ人間な自分です・・・

 

 

写真NGとの事で写真は一切ないのですが、講演開始まで菱電工機の担当の方にアテンドして頂き名古屋製作所を見せて頂きました。

 

まぁ・・・

 

携帯の容量が足りなくて写真が撮れないってのは内緒の話なんだけど・・・

 

 

それでしばらく待ってからいよいよ講演開始です!

 

講演が始まってから色々お話を伺った後に実際にオーバーホールした機械を数台見せて頂きました。

お話では昔の機械は鋳物が良く構造も頑強に作り込まれているので最新の機械に比べ「高剛性」で出来ている為「きさげ職人」が丁寧に仕上げるとJIS規格の公差より遥かに良い精度で仕上がっているそうです!

 

機械購入後20年~40年程経った機械ですが制御機は最新の物に入れ替えられるとの事です!

今の工作機械のメーカー保証は8年程との事で精度劣化も早いのですが、弊社で使用している機械も含め昔の時代の機械は20年以上経ってもまだまだ精度が出ます。

 

この違いには新旧の機械の鋳物剛性の差もさる事ながら「枯らし」と呼ばれる手法に理由があります。

この「枯らし」というのは一旦出来上がった「鋳物」を数か月そのまま放置しておいてから加工する手法の事です。

何でそんな放置をするのかと言うと出来上がったばかりの鋳物の中には「残留応力」が残っている為、鋳物が出来上がってからすぐに機械加工すると、機械設置後しばらくしてからひずみが出て変形してしまう事が多々ある為なんです。

最近の工作機械はこの「枯らし」をしないので機械設置数か月後に改めてレベル出しが必要になるのです。

 

なら最新の機械も「枯らし」をすれば良いじゃないか・・・と思うところなのですが、最近の工作機はなにより「低コスト」「短納期」が強く求められている事と、メーカー自身も極力早く売上を計上し現金化させたい等の理由の為にこの「枯らし」が出来ないのが現状です。

 

なので購入後数十年経った機械でも「高剛性」の機械ならきちんとオーバーホールをする事で「高速切削」は出来ないながらも「重切削」による「高精度精密加工」を可能にする事で現状の最新工作機械に劣らない「納期」と「精度」で製品を仕上げる事が可能になるそうです。

 

講演では実際にオーバーホールされてから現在もお使いになられている方のお話や講師の方の「オーバーホールする際の苦労話」も色々聞かせて頂き大変有意義な講演会でした。

 

OKKさんは工作機械メーカーなのでやはり「新型機」の購入をして頂きたいとの思いがあるようですが、やはりオーバーホールの必要性も感じているので今回の講演に協賛されたそうです。

 

最新機械に入れ替える事と比べてオーバーホールをする事のメリット・デメリットは以下になります。

 

メリット

・機械設置スペースが同じな為最新機に入れ替えた際に生じるその他の機械レイアウトの変更などが無くて済む事

・使用工具が従来の物で済む為、新たに工具(ホルダー類等)を購入する費用が発生しない事。

・最新の工作機械の購入費と比べて20%~50%程度の費用で済む事

・機械の使用方法など新たに覚える項目が少なくなる為に社員教育にかかる時間が短縮出来る事

 

デメリット

・オーバーホール完了までに時間がかかる事(約6か月かかるそうです)

・分解してみるまでどこまで修復すれば良いか判断がつかない為完璧に修復する際には予算が読めない事

 

以上オーバーホールによるメリット・デメリットも色々ありますが、機械加工を長年されている方には改めてよく考えてみる必要がありますね!

 

みなさんはどうされますか?

 

うちも色々考えていかないと!

 

さーて抜けるような青空で清々しい週末ですが (出掛けるには最高ですよね!)

お仕事お仕事って事で

今日も一日頑張ろー!!

 

 

 

 

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