将に五危あり

将に五危あり(孫子の兵法)「第8篇 九変」

 

・必死は殺される

・必生は虜にされる

・忿速は侮られる

・廉潔は辱められる

・愛民は煩わされる

 

「孫子の兵法」にある言葉ですが、「将(リーダー)」が自滅するケースを表しており、行動を起こす際に気を付けなければならない事が書いてあります。

 

1、「必死」とは俗に言う「猪突猛進タイプ」とでもいいましょうか、心のゆとりを失った状態で闇雲に突っ込むだけで思慮に欠ける者は敵の罠に嵌るので気を付けなさいという事です。

 

2、「必生」とは臆病になり過ぎて勇気に欠ける者は敵に逆らう事ができず捕虜にされてしまうという事です。

 

3.「忿速」とは短気で怒りっぽい者の事で、こういうタイプは敵の挑発に乗りやすく、軽率な行動を起こしがちで敵の計略にはまりやすいので気を付けなさいという事です。

 

4、「廉潔」とはプライドが高くメンツにこだわり過ぎる事、また名誉を重んじる者(過ぎる者)は、恥をかかされる事を極端に嫌い、本来他の方法で解決できる問題を回避できず成果をあげられない事です。

 

5、「愛民」とは同情心が深く兵士を労わる者は(労わり過ぎる者は)、小を殺して大を活かすといった大局的な決断が下せず優柔不断になり兵士の世話に苦労が絶えない事を指します。

 

これら上記の事はある程度は必要な要素でもあると思うのですが、やはり度が過ぎると自滅の道を辿る事になると思います。

 

その他に情勢判断の要素として「是の故に、智者の虜(おもんばか)りは必ず利害に雑う(まじう)。利に雑りてすなわち務め信なるべきなり。害に雑りてすなわち患い解くべきなり。」

 

「智者の思慮は、ある一つの事柄を考える場合にも必ず「利」と「害」との両面をつき合わせて洞察するべきである。利益になる事柄に害の側面をも交えて考えるならば、その事業は必ず狙い通りに達成できる。害となる事柄に利益の側面も合わせて計り考えるならば、その心配も消す事ができる」

 

とあります。

 

自分が色々な活動をしていくなかで、成功したり失敗したりを繰返しておりますが、思い返すと失敗した中に上記の思慮が足りなかったケースが多い様に思います。

 

まず

「思慮深く」

「勇み足にならない勇気を持ち」

「常に冷静に」

「プライドにこだわらすいつも謙虚に」

「小事にこだわらず大局的な決断が出来る様に」

 

上記の事柄を繰り返し反芻し、困難な状況も乗り越えていける様に今後も頑張ろう!

(と自分に言い聞かせています・・・)

 

 

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