超硬合金について

今回は超硬合金について簡単にお話させて頂きます。

 

超硬合金・・・ほんと硬いんだろうなぁ・・・という印象がありますが、とにかく硬いです!

加工現場で働いている方ならご存知かと思いますが、略して「超硬」とか呼ばれています。

 

この超硬合金は母材が「タングステン(W)]という高融点金属で出来ています。

 

超硬合金は「タングステン(W)」と「炭素(C)」それぞれの粉末を一定の割合でまぜて化合させます。(炭化タングステン(WC)といいます)

 

これに結合剤としてコバルト (Co)やチタン (Ti)・タンタル(Ta)といった金属を混ぜて、プレスで型に入れて固めます。

 

この様に加圧成型したものを炉に入れて焼く事で細かいそれぞれの粉末が互いに焼結する事により超硬合金は作られます。

 

ですので超硬合金の素材という様なものはありません。

 

この超硬合金の硬さをロックウェルAスケールで換算すると90前後になります。

この硬さは硬さ換算表にも載っていない硬さになりますので非常に硬いものになります。 

 

主に「切削工具」「耐摩工具」「耐摩部品」として使用されています。

 

身近なところでは耐摩部品としてボールペンの先端のボール部分などにも超硬が使用されているそうです。

 

超硬工具は切削速度が上げられる為、非常に有用な工具ですが、脆性材としての脆さがありますので使用する際には段取り・切削速度・切込深さなどに注意して使用しましょう!

 

 

 

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